フォークコラムとフレームをつなぐ?はめる?ところをヘッドっていうのはどうしてなんでしょう?今回はこのヘッドの話です。
ここにはハンドルがスムーズに操作できるようにベアリングがはまってます。
テーパー形状の特殊なベアリングです。
このベアリングが大変なことになっていました。そして、フレームから外れない事態に。
新しいベアリングが入れられません?!
写真をみながら説明していきます。
まずはベアリングの状態です。
錆がひどくて、フレームからはずそうとしたらバラけてしまいました。
上側の輪っか、ボールのはまった輪っか、シールの輪っか、がはずれています。
下側の輪っかはフレームに残ったままです。
フレームに残った下側の輪っか。錆のせいかまったくはずれる気配がありません。
下側から叩きだそうにも叩けるところがなくてお手上げです。
仕事中もこれをどうやって外そうか考えてばかりでした。
考えついた手段は、フレームに残った輪っかを切断してはずす、でした。
ということで、写真のような工具を用意しました。
充電式のミニルーターです。先端工具も色々なものがセットになってました。
慎重にミニルーターで輪っかを削っていきました。
どうしてもフレームをすこし削ってしまいましたが、なんとか輪っかの切断に成功しました。
輪っかが切断されたら、あっけなくフレームから外れました。
とにかく錆だらけ。
フレームの少し削ってしまったところは瞬間接着剤で補修しました。
接着剤が乾いたら紙やすりで軽くこすって錆を落として、新しいベアリングが無事にはいりました。
ヘッドまわりは汗やドリンクの飲みこぼしなどで汚れやすいですよね。
年一回は分解清掃したいところです。
しかし、油圧ディスクブレーキはフォーク内部にホースが通っているので、フレームからフォークが抜けないですよね。
こういう点は油圧ディスクの面倒なところです。